雨後の

主に備忘録の予定.

2014振り返りと2015

あっという間に年末年始が終わって年が変わってしまったが,昨年の簡単なまとめ。

インパクトとしては4月の異動はあるといえばあるかもしれない。より一層「遠くへ来た」感がある。

自らのSNS投稿を見返してみると,楽器,音楽活動やプライベート関係の投稿が多い。1年近く経ってそれもまたよしと思えるようになった。楽器を演奏できる時間は仕事やその他のことを本当に忘れられて打ち込める大事な時間だということにも気づいた。

目指す方向は見えないなりに,いろいろとお声をかけていただけてありがたい。単発でも面白いことができるなら,いずれ何かにつながるかもしれない。できればつなげたい。

 

 

2月

日図研の研究グループ発表。まとめたい,主張したいことがあったはずなのに,そこを中心にまとめることに挫折気味になった。自分の中では,残念ながら研究発表という形には遠い印象。複数の人数による視点を織り込まなければならなかったのに議論が不十分だったのも一因か。発表自体はこの研究会では蓄積の少ない内容だったのでツッコミはほぼなかった。発表内容や研究姿勢について後日いただいたアドバイスは心に沁みた。

某団体の臨時の会議などもあり,全体的に切羽詰まっていた記憶が。

 

4月

異動で医学系から総合図書館のサービスへ。サービス全般だけではなく,紙資料全体の管理(コレクション構築ではない)という謎の担当となる。とりあえず4-6月はオリエンテーションや館内ツアー,全学の初年次で展開している授業に動員されてめまぐるしく過ぎた。医学系図書館と比べるとキャンパスにも図書館にも人が異様に多く,新入生が押し寄せるのでゲートの入り方がわからずに激突する人がたくさんいてなかなかびっくりした。

 

7月

2月のグループ発表が論文になる。直前まで手を付けられず各方面にご迷惑をおかけした*1

 

8月

日本医学図書館協会の基礎研修会で「図書館間協力」の講師。お話をいただいたのは2月だったのでそのままお受けできたありがたい例。

実行委員会からのお題は,医学系のILLと,医療・健康情報サービスにおける図書館間協力の役割の2本。盛りだくさんになったが,医学系のILLの特徴,ILLというサービスの全容,NACSIS-ILLシステムを通して/通さず行われているILLの物量推移と傾向などについてお話することができた。雑誌をいつまでインフラとして買い続けられるだろうかということや,文献の見つけやすさの仕組みなど,そのまま議論したら面白いのではと思われる質問が少し寄せられた。

8月後半には,大学図書館問題研究会 第45回全国大会(山形)参加のため初山形。仙台から山形に入るのが近いということを知った。前日に仙台で知己にあたたかく迎えられ,いろんな話をして,ずいぶんと閉塞感が取り払われ,勇気付けられた。大会では自分の担当分科会「図書館建築・デザイン」の司会など。午後に参加した分科会「図書館経営」の講師のお話で,「絶望の反対は冗談」という言葉をいただいたのが印象に残る。この頃までは置かれた環境に対してかなり余裕がなく,鬱屈していたような気がする。

 

10月

SPARC Japan セミナー「「オープン世代」のScience」。


国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H26 │ 2014年度第3回「「オープン世代」のScience」

企画WGメンバーのお話をいただき,アカデミックの内外の境界を軽やかに飛び越えて活動している人たちのお話を伺う回にした*2

翌日は神戸大学の「オープンアクセスウィーク・ワークショップ」に参加。

 

11月

図書館総合展参加。ようやく重い腰を上げて本ブログをたちあげるきっかけとした。


第16回図書館総合展 - 雨後の

 

12月

学内で開催されたURAのイベント「人文・社会科学系研究推進フォーラム(第1回)」に参加。メモはひとつ前のエントリー。

 

 

本業(というか職掌業務)は

何をやっていたのかと言われそうだが,業務はほぼルーチンに沿って行われる紙の資料の処理で,今のところ特筆すべき活動はない。ルーチン以外で行うべきことは,個人文庫類の整理・把握と,資料保存という感じで考えている。

職場としては,異動時に行われていた書庫棟半分の耐震改修工事が完了し,資料のそこそこ大規模な移動があり,「貴重コレクション室」ができ,続いて自動書庫設置に関する改修が始まり,外側の建物だけできた,という状態。自動書庫設置に絡む建物その他のマイナーチェンジはあったが,行方を傍観するのみ。

 

 

2015年も個人的ないくつかの課題の準備期間と捉え,準備に勤しみたい。今年もよろしくお願いいたします。

 

 

*1:土出郁子, 赤澤久弥, 呑海沙織(2014)「日本の大学図書館における学術機関リポジトリ,の変遷と課題(特集・第55回研究大会グループ研究発表)」『図書館界』66巻2号,pp.188-196

ポイントとしては時代区分を提案したこと,「機関リポジトリ」というものが図書館の現場にもたらしたものを描こうとしたこと,となるか。申し訳ないが,後者の主張の検証は執筆段階でも不十分と感じている。

*2:SPARC Japan セミナーの企画WGメンバーは3人,一般的な研究者,図書館情報学研究者,現役図書館員というセットになっているようだ。毎回代わり,一度限りの企画を行う。この回は榎木英介先生,佐藤翔先生とタッグを組めた。さとしょー先生のセミナー紹介のブログ記事が秀逸。


さあお祭りだ! 10/21は「オープン世代」の研究とコミュニケーションの話で盛り上がろう!(第3回 SPARC Japan セミナー2014「オープン世代」のScience のご紹介) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか