雨後の

主に備忘録の予定.

2015振り返りと2016

新年あけましておめでとうございます。

皆さまにとって幸多き1年となりますよう。

 

しばらくブログを書けないまま年が明けてしまった。ということで日記的な昨年のあれこれ。

昨年は更に一層潜伏していた気もするが,出張はないものの休みを取って参加させていただいたいくつかのイベント,執筆2本はありがたかった。一昨年に引き続き,楽器や,今後の生活設計に関わる部分が大きく占めた1年となった。大図研大阪支部の例会は 数は少な目になったかもしれないが,面白いものが並んだと思う*1。遠出はできなくなったがそれに代わるものも身近 でつくっていかねばならないのでしょう。。

 

 

1月

日仏オープンアクセスミーティングに参加*2。オープンアクセスとかデータとか組織とか。この辺りはどう関わっていけるのか本当に課題になってきた。

 

2月

会員になっている日本図書館研究会の研究大会に参加。1日めの後半から。2日目のシンポジウム「学びの変化と図書館」では非常にきれいな実践報告がならび,ここに出てくる学習者ばかりだと現場も苦労しないなと思った印象がある。実際に学びの場に人として図書館が作用できているところはどれくらいあるんだろうか。

あと,突然思い立ってTM Network 「QUIT30 HUGE DATA」ツアーを観に神戸まで。これは楽しかった。大がかりなエンターテインメント。

 

3月

京都大学川崎良孝先生の最終講義に参加。図書館トリニティの時代から揺らぎ・展開の時代へ』を中心に据えたお話*3

図書館トリニティの時代から揺らぎ・展開の時代へ

図書館トリニティの時代から揺らぎ・展開の時代へ

 

その他,研究活動や研究マネジメント(研究科長としてのお仕事)を振り返っての楽しいお話がたくさん。

学内業務では,耐震改修終了後の資料移動,自動書庫入庫準備,自動書庫に関する運用や詳細な仕様や何やかやの打合せなどが続く。4月からは自動書庫への資料入庫開始,新学期開始に伴う新入生のあれやこれや。8月頃まで続いた*4

 

4月

CA-Eデビュー。

post-horn.hatenablog.com

資料の読み込みの甘さや,解説的なものを伝わるように書くことの難しさを実感。

業務では「キャリアデザイン調書」を提出。*5

 

6月

昨年の医学図書館員基礎研修で使用したスライドの公開。これまで研修資料のオープンアクセス化については例がなかったそうで,担当の方々にご議論いただいてOKとなったとのこと。こういうのは本当にありがたい。

www.slideshare.net

 

7月

大学図書館職員長期研修に参加。2週間濃い時間を過ごした。

 

post-horn.hatenablog.com

 全国から人が集まり,あちこち飲み会があったり,受講者の皆さんが地元の名産のお菓子を休憩時間用に持ってこられたりしていて,特にお菓子は一度週末を挟んだときにさらに増えて賑やかになっていた。最終日の筑波大図書館見学ではがまじゃんぱーさんも登場。大変お世話になりました。

大阪大学URAマガジンデビュー。オープンアクセスやオープンサイエンスを巡る動向についてざっくり書いてほしいというご依頼をいただいた。こちらもありがたく。

 

9月

 長期研修終了後にレポートがあり,関連して調べものをしてみたが,最終的には自館のラーニングコモンズ設置の時間的な推移*6と利用状況や利用者アンケートなどをまとめたものを提出。

post-horn.hatenablog.com

 レポートは受講生の間で共有される。テーマは多岐に亘り非常に興味深かった。今後の大学図書館・職員を考えるとそうならざるを得ない。

 

10月

HORIZON2020 国際シンポジウム(於神戸大学附属図書館)の1日目のみに参加。1日目はヨーロッパのH2020におけるオープンアクセスポリシーやOpenAIREなどの仕組みがそれをどう支援する枠組みをもっているかという,ポリシーベースの話。このシンポジウムは恐らく2日とも出席して初めて全体について議論ができるのではないかという印象をもった。いずれにしても,内情はともかくはったりでもいいからポリシーを言語化できておくということの重要性を感じた。終了後はリポジトリ界隈の懐かしい方々に久しぶりにお会いできた。

 

 

振り返ると2015年も何だかんだとたくさんの種をいただいていた時期でした。芽が出るのが当分先になってしまいそうですが,2016年は読むものをきちんと読んでアンテナをはっておかなければならないなと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

*1:個人的にはMOOCsの回と大学図書館の人事交流が面白かった。どちらも参加者が一桁台 だったのが非常に残念。とくにMOOCsの方は,場につながる議論というのが今後できれば面白いと考えている(オンライン大規模学習はデータ面から教育管 理的な方に視点が置かれている部分があるが,そこだけではない学習者の側からのアプローチとして)。

*2:www.ambafrance-jp.org

ミーティング自体は日本側の出席者の属性によって3日に分けて行われ,そのうち大学図書館員を中心とした参加者の回にお邪魔した。呼んでいただいたコーディネータの方々の大きなご厚意に感謝。すぐに何かの成果につなげることができていないのが申し訳ない。フランス大使館かっこよかった。

なお月刊DRF No.62(2015.3)に報告記事あり

*3:『図書館を巡る様々な動向も,100年単位で眺めていくと「面白い」。時代の社会 的な動きや運動と,図書館とがどう関連していくのか。これまで図書館を考えるうえで鉄板と捉えられている「サービス」「アクセスの保証」「プライバシーの保護」の3点(トリニティ)が,図書館の歴史全体から眺めるとそれほど古くない概念であり,しかもそれらが現代においては崩れつつある,というのが大きな 趣旨。大事な興味のあるポイントだったのだがブログ下書きのまま挫折…m(_ _)m

*4:自動書庫の稼働は6月からだが,それまでに入庫を全部終えてしまうのではなく,稼働させながら入庫も行うという運用で,日々資料の位置が変動するというなかなか利用者にも職員にもストレスをかけるやり方であったと思う。

*5:毎年,人事が管理する身上調書とは別に,自身のキャリアを考え希望を出すために,附属図書館事務部長名で行われる調書。ここに書いたことが反映されたことは未だかつて経験がない

*6:2009-2013年にかけて段階的に設置・増設され,間に耐震改修工事なども挟んだため。